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なにくわぬかおでドーナツ見てる
なかはどおなつているのかな? からっぽのとこ はんぶんにわけて のみこんだ ああしまった #
by romanpoem
| 2010-06-13 16:27
久しぶりにセミとりをしたら
自分の足音が聴こえた 網の中にプラスチックの小さい5mm玉をみつけた これ 目をつぶって思いっきり投げ捨てて もういっかい見つけられたら俺の勝ち なくなってもまあ・・ 久しぶりにカルピスを飲んだ カチコチに冷えた氷がピキピキと音をたてた 目の細かいクシを指でしごいたときのピキピキとは またちがういい音だと思っていた そうそう キュッキュッと鳴る子供用のクツ あれ履いて歩けばいいんじゃないかなあ それじゃまたね キュッキュッキュッと 遠ざかっていって聴こえなくなって おしまい #
by romanpoem
| 2005-07-26 07:58
困ったことに、ここのところずっと頭痛だ。
何とかしなければいけない。 痛い頭で頭痛のことを考えている僕の前で 子供がおやつをボリボリ食べている。 皿を空にして僕に言う。 「もっとー、やつたる(おやつ食べる)。」 「もうあかん。」 あかんと言われても、食べたい気持ちはどうにもならない。 何度も何度も、食べる食べると、 もう食べることに決めたのだから 食べる以外にありえないのだとばかり、 必死の抵抗を見せる。 一瞬、食べたいのだから食べさせてやろうかと痛い頭で考える。 必死の抵抗も連続すれば ぐずり、だだっ子、というようなありきたりな感じに見えてくる。 それでこっちも何か教育する側の責任みたいな ありもしないところにおさまって もう、はっきりと、あかん、と言い放つ。 これで決定だ。 食べられないと決まった瞬間 あー、と大声をあげて泣き出した。 思いきり眉毛を垂れ下がらせて、下あごを横にひらくようにして。 そうだ、悲しい時はこういう顔をするのだ、人間は。 そしてこれはその場にいればわかるのだが、 あきらかに、うそ泣きなのだ。 はじめはうそ泣きで それがだんだん本当になってくる。 耳をつんざくようなものすごい声でわめき散らすのを聞いていて 僕は、何というか、ちょうどよかった。 居心地がよかった。 本当に食べたかったのだ。 実現しなくなっても 気持ちは止まらないのだ。 それはそうだ。 声はだんだん大きくなってくる。 けたたましい声が頭に染みた。 キーンと、どこかに結実していくような気がした。 一緒になって、あー、と言ってみたのだが。 うそ泣きをするようなやつは嫌いだ。 #
by romanpoem
| 2005-05-31 12:28
ヨッシーがぼくを けった
ヨッシーは乱暴な女の子 出会ったとたんにけっとばされた あほー とののしられた ヨッシーがぼくをけってわらっているので みんながぼくをけってよろこんだ ヨッシーはゆかにへばりついているアメ玉を見つけると ぼくになめろといった ぼくはなめるふりをしながら ヨッシーから逃げようとおもった ヨッシーとぼくとはべつべつのグループになった ヨッシーはダンスチームなのにあまりおどらなかった 休み時間になるとぼくをからかいに来た ぼくは音楽チームで優等生をかわいがった 竹を石にうちつけてリズムをつくった ぼくが声をだすとみんな続けて声をだした 劇場の向かいのレストランで打合せをした ぼくは今日もワインを飲んだ 皆たいそう疲れていた 明日からは厳しく指導することになった ヨッシーはマナミといっしょに行動するようになった ヨッシーがぼくのほっぺたをたたきに来ると マナミもぼくのほっぺたをたたいてよろこんだ ダンスチームの先生はいつもおなじ子ばかりかわいがるんだと 愚痴をこぼした 明日はステージ本番の日 先生たちばかりがドキドキしていた タツヒロはダンスチームに入るつもりだったのにビデオチームになってしまった ミズキはたいこをもってかえって練習したいけどもってかえれなかった アユミはほんとはやりたくないけど明日はお父さんとお母さんが見にくるからがんばる ヨッシーがぼくに 明日いっしょにべんとう食べような といった ステージがおわってみんなで記念写真をとった ぼくの両腕は卒業文集の寄せ書きのようになってヒリヒリしていた 先生にも子供達にもみんなそれぞれにお別れのときがやってくる マナミが何かうれしそうな顔をしてぼくに耳うちしようとする ヨッシーが真っ赤な顔して何度もそれをさえぎる みんなが帰った後にこっそりおしえてくれるんやって さよならの後にこっそりおしえてくれるんやって #
by romanpoem
| 2005-04-08 19:38
雨あがり
雨あがり 晴れあがったのは彼女 見るに見兼ねて笑いそう 晴れあがって涙を流すのは彼女 黄色い陽が差し込んでくるよ 初めて言葉の意味が解って そうするともうすぐに なにか新しい言葉を覚えたいのだ 虹 エネルギードリンクみたいなのを口にして 彼女は快活に笑う 熱がある 誰にも邪魔されないだろう 塩を舐める 結果口をすぼめる 的のないささやかな日々の期待を満たすのは 窓の向こうの風景だけだ 彼女は動きたい方向へ移動するし 降りたい場所で降りるし いたるところをしなやかにさわる いたるところに熱がある 雨 公共の広場 雨に打たれて オレの懐で誰かがヤツを裏切った ヤツは本気でもないくせに大声で叫んだものだから オレは意味のわからないシャワーの中を走り 市営地下鉄の階段へと 逃げ込むしかなかったわけ 防音のから壕 もうヤツの声は聴こえない ヤツは最初から平和な解決なんて望んでいなかった ヤツには最後まで何も愛せやしない それなのに 別れ際 ヤツの手のひらは温かかった 魚か何かのような冷たさが 泳いで行ったんだ このオレの手のひらから ヤツの懐へ それでオレはクジラか何かのような巨大なカラダを想像しては もう一度 何度も 雨にさらされてみたくなったんだ #
by romanpoem
| 2005-04-08 19:01
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